子育てマイスター協会 設立趣意

異色の対談|日本一のヘッドハンター&幼児教育の第一人者|子育てマイスター協会 代表理事 石川幸夫、蔵元二郎

– 蔵元
異色の2人ということになってますけど、本当に、僕が普通に生きていたら石川先生と出会うことは無かっただろうなと思います(笑)

– 石川
本当ですよね。私も、蔵元さんとこうして一緒にやっているのが、今でも不思議な感覚ですから(笑)

– 蔵元
本当にタイミングとご縁と奇跡が重なりましたよね。僕は、人材のプロとして人材育成やキャリア形成に携わる中で幼児教育の重要性を感じて模索してて、石川先生は教育の現場で社会との更なるコラボレーションが必要と感じてて・・・そこで、ふとしたご縁で出会ったのが石川先生。
先生にとっては、僕と出会ったのはアクシデントだったかもしれませんけど(笑)

– 石川
いえいえ(笑)
私も常日頃から、学校教育と家庭教育、いわゆる教育の現場で起きている変化と、目まぐるしく変わる社会と、もっと一体化した教育プログラムが必要だと感じていました。産業がモノヅクリからサービスやIT中心に変化し、必要な教育が変化してきている。さらに、女性の社会進出に伴い子育ての環境も変化しているのが現代です。
これまで40年間、教育一本で突き進んできましたが、40年の間でも常に変化してきましたし、今後はさらなる高みを求めて、更なる変化を求めているタイミングでした。

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– 蔵元
僕が常日頃、世の中に伝えたいのは社会で活躍する人材に求められていることは、とてもシンプルだということです。
 ・夢を持つこと
 ・挑戦すること
 ・失敗しても失っていないことに気付くこと
 ・人と良好な関係を築くこと
 ・運を良くすること
とてもシンプルなのですが、実践をできる人は少ない。
一部の人は既にやっていて、一部の人は教えたら出来る。
でも、大半の人は、教えても、背中を押しても出来ない。
それは幼児期の教育や環境が、キャリア(生き様)の基礎を築いてしまっているからなんです。

– 石川
そうですね。
少し専門的に言うと、内言(ないげん)を獲得する3歳5か月くらいから、子どもの心は急速に形成されていきます。ですので、3歳5か月までに両親が注ぐ「ことば」と、その後の学習準備期の過ごし方は、蔵元さんの仰る通り大きな関係があるでしょうね。

– 蔵元
そんな事を言いつつも、先生のもとで学んでいると、自分の子育ては間違いだらけだったと反省ばっかりするのですが、先生が子育てマイスター協会の活動を通じて目指す姿も、改めて教えて頂けますか?

「最高の子育ては、親が子育てを学ぶこと」子育てマイスター協会 石川幸夫

– 石川
私が目指す、最高の子育ては、まずは親がしっかりと「子育て」に対して学べる世の中をつくることです。
私は教育の専門家ですが、だからと言って、誰かの親にとってかわることは出来ません。赤ちゃんは、お母さんの声にだけ特別に反応するように出来ていますし、子どもは親の無償の愛情を知っています。
教育は家庭と学校の二人三脚ですが、比率でいうと両親の影響の方が圧倒的に大きいです。

– 蔵元
すごく共感します。
私も人材を見極めるとき、学校名よりも「どんな親に、どんな育てられ方をしたか?」を重視します。
結構、驚かれますね(笑)
40歳も超えた大人が、ヘッドハンターに幼少期のことを聞かれるなんて思ってないのですよね。

– 石川
いや、蔵元さんの仰る通りです。
この場で全部を言うとキリがないですが、学校で教えられる教育は学習準備期以降のことです。もちろん、大きくなってから学ぶことも不可能ではないですが、子どもの吸収力・柔軟性に関しては、今さら説明しなくても皆さんご存知の通りかと思います。
3歳で学ぶことを5歳で学ぶのは、子どもにとっては大きな負担です。
普通の子育てに思えることが、どのような意味を持ち、知らず知らずに何を教えているかを、まずは両親に知っていただくことが「最高の子育て」につながります。

– 蔵元
石川先生が、教育論を話し出すと熱くなりすぎるのも、何か幼少期の影響かもしれませんね(笑)

– 石川
蔵元さんが、そうやって毒舌ばかり言うのも、幼少期の影響かもしれませんね(笑)

異色の対談|日本一のヘッドハンター&幼児教育の第一人者|子育てマイスター協会 代表理事 石川幸夫、蔵元二郎

– 蔵元
あと、「人材育成」に比べて「子育て教育」がすごく遅れていると感じたのも協会設立のキッカケの一つでした。
たとえば、社会人を対象にしたコミュニケーションスキルやセルフマネジメントの研修ってたくさんありますよね。社会で成功するためには当然必要なスキルばかりですが、でも実は大人になってからではなかなか身につかないものばかりだったりして、なぜもっと子どものときから教育しないんだろうと。
私はこれまでヘッドハンターとして10,000人以上のエグゼクティブに会った経験から感じるのは、成功している人達の共通点は人間力が高いということです。
逆に、ペーパーテストの点数や学歴が高くても、ビジネスで成功できない人っていうのは、こういったいわゆる人間力の部分が弱いんだろうなぁ、と。

– 石川
それはまさに、認知能力と非認知能力の話ですね。
認知能力とはいわゆる勉強ができる能力のことで、テストなどで数値化できるようなスキルのことです。それに対して、非認知能力は、諦めないで努力する力や自己抑制力のことです。
最近アメリカの経済学者が、認知能力より非認知能力を向上させる方が人生において投資効果がずっと高いといって話題になっていますが、長年子ども達を見てきた私からすれば当然にも思える論ですね。

– 蔵元
投資という言葉が出てきたので付け加えますが、ビジネスマンであれば自己投資が最も効果が高い投資だというのは常識ですよね。
子育ても同じように最も投資効果が高いと思うのですが、僕自身が子育てで投資しようと思ったときに、子育て教育という分野の変な偏りを感じたのもありました。

– 石川
変な偏りというと?

– 蔵元
いろいろあるんですけど、、、l突飛なものの方が脚光を浴びやすいとか、短期的な効果を求める学習法が脚光を浴びやすいとか。
失礼な言い方かもしれませんが、先生の仰るような「普通の、まともな、子育て」について学びたいという気持ちが僕にはあったのですけど、当時はなかなか出会えませんでした。

– 石川
そうですね。
子育てに近道はありませんし、奇策だけでは偏ってします。凄い何かをするのも悪くありませんが、まともなことを凄く気持ちを込めて行うことが大事です。
マザーテレサさんの言葉に、

私たちに偉大なことはできません。
偉大な愛で小さなことをするだけです。

という言葉があります。これこそ子育ての基本なのです。

– 蔵元
さすが先生、「愛」好きですよね(笑)

異色の対談|日本一のヘッドハンター&幼児教育の第一人者|子育てマイスター協会 代表理事 石川幸夫、蔵元二郎

– 蔵元
あと、なんでもかんでも“エビデンス(証拠)”を重視したがるとか。
人材育成の現場、つまりビジネスにおける人材育成では、エビデンスよりも経験と実績を重視します。ビジネスの現場では、エビデンスを待っているほど悠長じゃないんですよ。もちろんエビデンスを無視するつもりはないですが、正確なエビデンスを取ろうと思うと20年も30年もかかる。そうこうしているうちに社会環境は変わって、その手法は不適切になる。
だから、可能な限りの研究・経験・実績をもとに、今できる最善の方法を選択していくことが大事だと思うのです。

– 石川
蔵元さんも、人材論になると熱くなりますよね(笑)
まあ、でも痛いところです。仰る通り、「教育=神聖な領域」のような印象があり、何かとエビデンスを求めたがります。でも、私は長年にわたり、実際に子どもと触れ合うことで、様々な理論の「あてはまる部分、あてはまらない部分」を見てきました。
子ども一人ひとりに対しては、理論だけでは通用しません。
そして、理論だけでは語れないのが、現場です。

– 蔵元
子育ても、人材育成も、経営も、同じように答えがない。
ただ、しっかりと成果を出していきたい気持ちは強い。だからこそ、最高の子育ての、少しでも力になっていきたいですね。

– 石川
一緒に、頑張って行きましょう。

– 蔵元
はい。宜しくお願いします。

 

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プロフィール
蔵元二郎 「0歳からのキャリア形成論~もう一つのぢろぐ」
エグゼクティブサーチ、採用コンサルティング、M&Aコンサルティングなどグループ7社を経営するBNGグループの最高経営責任者。日本を代表するヘッドハンターのひとり、2012年ヘッドハンターサミット最優秀賞受賞など多数。著書に「仕事論-出来ない理由に興味はない」など。人材育成の立場から子育てマイスター協会を設立、代表理事に就任。3児の父。
石川幸夫 「教育評論家 石川幸夫のブログ」
幼児教育業界の大手での、幼児指導・小学生指導を経て、1997年石川教育研究所を設立。幼児教育の第一人者として、日本テレビ「スッキリ!!」、フジテレビ「とくダネ!」、「バイキング」、読売テレビ「情報ライブ ミヤネ屋」など多数出演。40年におよぶ幼児教育のノウハウを体系化すべく子育てマイスター協会を設立、代表理事に就任。